今年もあと1か月半をきったけれど
刻は2020年11月18日。
少し早いけれど、今年1年を振り返ってみようと考えていた最中、不安になる話題がありました。
都内にて、3店舗のクライミングジムが閉店する。
正直なところ、驚きと、今後への不安が隠せないニュースでした。
- グラビティリサーチ銀座店
- クライミングジムRec’s代々木
- エナジークライミング 高田馬場店
グラビティリサーチは、東京だけではなく、各地に拠点を構える、大型クライミングジム。
レックスやエナジーにしたって、老舗に入るくらい、有名で小さなジムでは無い。
それが、立て続けに3店舗閉店となるというのは、
本当に、クライミング人口が減ってしまっているということの現れなんだと、
実感しつつもこの先について不安になる。
当然、3店舗は惜しみつつも、閉店となれば、そこにジムは無い。
登り続けないと生きていけないクライマーは、ホームジム探しになるんだけれど、
そうではない人たちは、クライミングをやめてしまうんだろうかと思ってしまう。
仕事帰りに、休みの日に。多くの場合、近場にあるから登りに行く。
クライミングジムでなくても大体の場合はそうだろう。
近くに無いので、稀にしかいかなくなり、さらに登る回数も減り、登らなくなっていく。
ジムに人が多すぎて行かなくなるというのも、特に最近は大きい要素の一つだ。
3店舗分のクライマーが周りのジムに行き始めれば、当然、ジムにいるクライマーの人数は多くなる。
まだ、入場制限をしているクライミングジムもあるので、入場制限がかかり行けるタイミングが難しくなったりもする。
もし、入場制限をしていない場合だとしても、多くクライマーがいると、
慣れるまでは、なかなか登るタイミングが難しいのだ。
安全のため、1壁1人がルールなのだが、一人が登り終わる瞬間、うまい具合にだれかがスタート位置に入る。
慣れていないと、どのタイミングで入って良いかもわからないし、
「この人、次のぼりそうだな」と思えば、ゆずってしまい、延々とゆずってしまうこともある。
登ることができていたとしても、「後ろに登りたい人が待っている」「たくさん自分を見ている人がいる」
ということで、焦り、自分の登りをできなくなってしまうこともある。
ジムにきて、あまり登れなかったという感想になってしまえば、またこのジムに行こうという気持ちも薄れてしまう。
ジムの雰囲気やコンセプトが自分に合うかという点も、ジムに通うかどうかの大きなポイントだ。
アットホーム感、若者向け、強くなりたい人向けなどなど、コンセプトがあったり、ジム独特の言葉には言い表せない雰囲気もある。
それが合わずに、近いけれどホームジムにはちょっとという人の感想もちらほら聞く。
クライミングジムは今後、どうやって繁栄させていくのが良いのか。今までの対応を踏襲するだけでは、閉店の影が襲ってくる。
直近では大きめの3店舗だが、今年で考えるともっとジムは閉店している。
お腹が減るから食べるのと同じように、登るクライマーからしたら、今日も登ることに変わらないのだけど、
ジムがなくなるのはとても寂しい。